支援者としてパート②

 この春、私の次男は小学校の特別支援学級に入学する。次男は自閉症スペクトラム障害と診断され、この一年間、本人は毎週一回療育教室に通い、小学校入学に向けて専門的な支援を受けていた。親も主治医との面談や相談員とのモニタリング面談、療育教室のモニ

タリング面談、関係機関の連携会議、小学校入学に向けての教育相談などに様々な「面談」や「会議」に参加させていただいた。一人の子どものためにたくさんの方が関わり、次男の“これから”について真剣に考えてくださっていることに感謝の気持ちでいっぱいである。

 次男が小学校の特別支援学級に通うことは夫婦でよく相談し、本人のために最もよい選択だと思っているが、不安もないわけではない。我が家は共働きなので、18時頃までどこかに預かっていただくことが必要であるが、これまでは保育園が預かってくれていた。しかし、小学校からの放課後の過ごしは、基本的に学童保育か放課後デイサービスになる。

私が住んでいる街の放課後デイサービスは数が少なく、基本的にどこも定員が超過している。一つの事業所を毎日利用することは難しく、複数の事業所を日替わりで利用し、学童保育も利用して、一週間を乗り切ることが私の住んでいる街の“あたりまえ”のようである。

私が住んでいる街(日本全国同じ状況かもしれないが)では、見通しが持ちづらく、変化に弱い特性がある子どもが、その“あたりまえ”の中で生活しなければならないことを改めて思い知らされた。

支援を必要とする人がそんな状況の中で少しでも安心して毎日を過ごせるように、支援者としてなにをしなければならないのか。次男を通じて考えさせられている。

※画像は兄と一緒に映画を見に行った時のものです(本人左)

 

石田將人